乾燥生姜は、密閉容器に入れていても、カビの胞子は開け閉めするときに簡単に容器に入り込むことができます。
中でも粉末の乾燥生姜は吸湿しやすく、湿度の高いところではカビが生えやすくなります。
特に、夏場の常温保存はカビが生える危険性が高くなるので注意が必要です。
夏に乾燥生姜を作った場合、密閉容器に入れたらなるべく空気に触れないようにフタをしめ、涼しい暗所に保存しておきましょう。野菜室などがベストな保管場所です。
瓶やタッパーは雑菌が繁殖しやすいので、夏場の常温保存には向いていません。
一回ごとの使い切りタイプのジップロックが衛生的でおすすめです。
乾燥しがちな冬でも油断は禁物です。
加湿器が置いてあったり、雨の日などは湿度も高くなったりするので、常温保存する場合は、容器の中に乾燥剤を入れておくとよいでしょう。乾燥剤は、食品用として販売されていますし、わざわざ購入しなくても、あられやせんべいの袋に入っている乾燥剤を使用しても構いません。
青い色のシリカゲル(ブルーシリカ)の乾燥剤を見かけることが多いですが、青い色がピンク色になると、水分を吸いすぎている証拠とわかるので便利です。電子レンジでチンするだけで簡単に青い色に戻ります。
冷凍保存もカビ対策にはもってこいです。
0℃以下でもカビの胞子が死滅することはありませんが、少なくとも菌糸を伸ばすことはできません。
生の生姜は冷凍すると解凍時にスポンジみたいになってしまいますが、乾燥生姜はすでに繊維が断ち切られた状態ですし、水分量も極端に減っていますので、冷凍しても問題ありません。
また、しっかり乾燥させたと思っていても、中の方が乾燥しきれていなかった、という理由でカビが生えてしまうこともあります。
乾燥生姜がしっかり乾燥したかどうかを知るには、スライスした乾燥生姜を手で割ってみると良いです。乾燥していれば簡単にパキンと砕けますが、水分が残っている場合は砕けません。